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初期臨床研修

特徴

当院の研修基本理念は、極めて実際の医療現場に即したものです。

従来の大学・大病院での研修の中心は病棟ですが、それぞれ3次医療機関であることも重なって、すでに診断のついた患者を担当としてあてがわれ、それぞれの疾患について勉強する(疾患→症状、身体所見、検査)というスタイルで、これは学生時代と大差なく、記憶力が大きくものをいう勉強法です。

しかしながら、実際の診療課程は、これとは逆の方向に進むのが普通です。つまり、どんな疾患をもっているかわからない患者を前にして、症状、身体所見、検査所見から疾患を鑑別し、診断してゆくわけで、それには論理的な思考力が必要とされます。

特徴1 急患の鑑別診断
したがって当院の研修医が最も勉強できるのは時間外・救急外来です。救急病院であるという特性を生かし、飛び込んできた患者の問題点を把握する訓練、主訴から鑑別診断をしてゆくという訓練を行います。

当然、緊急性・容態などによる時間的制約と、安全確保が優先されるなか、のんびりしていると数多くの症例が目の前を通り過ぎてしまう為、レポート提出などでその場を振返る機会を設けています。
さらに病棟研修では、一例一例を深く掘り下げて、じっくり評価する訓練の場としています。

指導医は手技的指導や医学的ディスカッションを除けば、上述のポイントを自覚させること、診療補助が主な役割となりますので、細かな勉強は教科書などで自主的に行い、毎日レポートを提出していただくことになります。

特徴2 経験の基礎 Common Disease
当院は地域の中で活動している医療機関ですから、経験症例はCommonDiseaseが中心となります。どのような分野に進むにせよCommonDiseaseが今後の経験の基礎となり、将来まれな疾患に出会ったときに、いかにその疾患が特異であるのか、深く味わえることになるでしょう。

これまでの多くの研修医は大学医局に所属し、専門医となるべく教育されてきましたが、生涯を専門医として過ごすのはむしろ少数であり、大多数は市中病院勤務医ないしは開業医として、プライマリーケアに携わることになるわけですから、より実際的・社会的な要請に応えるものでもあるのです。

特徴3 地域保健・僻地離島医療
当院では訪問看護ステーションをベースにした在宅診療、また競走馬の産地で有名な北海道にある静内病院にて、僻地医療も経験することができます。
静内病院は、周辺半径10Kmが診療圏で、質の高い在宅医療を行い地域のニーズに応えています。
研修医からは、広大な自然環境の中での生活や、馬による多様な外傷を経験できて面白いという意見が多数聞かれます。
医学・医療にとどまらず、高齢化に伴いその役割が今後も大きくなりつつある、介護分野を含む社会的問題についても、目を開かされることと思います。

特徴4 しがらみのない自由な気風
当院は各種学会の認定施設となっています。もちろん専門的研修については不十分な面も多いため、特定分野に関しては、むしろ積極的に他病院・施設での修行を勧めることもあるでしょう。そのようなケースに際しては全面的にバックアップする方針です。国内留学、さらには海外留学へと大いに羽ばたいて頂きたいと思います。

当院は発足当初から特定の大学との従属関係を持っていません。これは、他のほとんどの病院が、特定の大学医局系列に甘んじてきたのとは大いに異なる点で、これまでは多くの医師が時には自分の意に反しながらも、医局人事に唯唯諾々と従ってきたわけですが、これには研修の場が限られるという一面もありました。

つまり当院では、研修医の立場からすると、後期研修を系列病院などで行うことを強要されないということです。研修で各科をローテートする間に、自分のやりたいことが見えてくることもあるでしょう。その時にしがらみなく、自由にやりたいことができる所に行ける、そして帰って来れば身につけた知識・技術を他人に気兼ねなく発揮できる・・・というのは大きな魅力ではないでしょうか。

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