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診療科・部門案内

MRI検査を受けられる方へ

MRI検査について

強い磁石と電磁波を用いて撮像する検査です。長いトンネルの中に入って検査します。
撮像中は工事現場のような大きな音がしますので、耳栓またはヘッドホンをしていただきます。
検査にかかる時間は約30~40分です。検査中、痛みはありません。
体内金属や身につけている物の中には材質によって画質に影響を与えるだけでなく、機器の破損や金属の発熱によるやけどなどを起こす可能性があります。安全に検査を行うためにも、別紙のMRI検査問診票・同意書をご記入下さい。

検査当日のお食事やお薬、水分について

  • 1) 腹部以外の検査の方は、お食事、水分の制限はありません。
  • 2) 腹部(肝臓・膵臓・胆のうなど)の検査、造影剤を使用する方で
    検査が午前の方は 朝食を摂らずにおいでください。水分の制限はありません。
    検査が午後の方は 昼食を摂らずにおいでください。水分の制限はありません。
    (乳製品、脂質の多いものはお控えください)
  • 3) 服用中のお薬は、医師の指示がない限り普段通り内服して下さい。
  • 4) 糖尿病の方は、当日のお食事・お薬については主治医にご相談下さい。
  • 5) 造影剤を使用する方は当日水分は多めに摂ってきてください。
  • 6) 泌尿器の検査の方は事前に尿をためる必要はありません。

来院してから説明させていただきますので検査20分前に⑤放射線画像診断科受付にお越し下さい。

検査室に入る前の準備と注意点

  • 1) 撮影部位にかかわらず、体についている金属はすべて取り外していただきます。
    ※指輪、イヤリング、ネックレスなどアクセサリー類は紛失を防ぐためにも極力身につけてこないようにお願いします。
  • 2) 以下のものは、含まれる成分によっては発熱し、眼球、皮膚に損傷をきたす可能性があります。
    ・コンタクトレンズ(取り外すためのケース、保存液等をご持参下さい)
    ・化粧(アイメイク(アイライン、アイシャドウ、マスカラなど)、口紅など)は製品によりますが、やけどの原因や画質を低下させる可能性があります。当日化粧をおとりいただく場合があります。
    ・ヒートテック衣類(特に下着) ※身につけずに検査をお受け下さい。
    ・アートメイク、刺青など    ※場合によっては検査ができないことがあります。
  • 3) 磁石を利用した義歯、インプラントは、MRI検査後に磁力が低下したり、付け心地が変化する場合があります。施行された歯科医院に検査可能かご相談下さい。
  • 4) 妊娠の可能性、妊娠している場合は依頼医師にご相談下さい。

料金

検査料金は3割負担の方で、約6千円(単純検査)約1万円から1万5千円です(造影検査)
以下をよく読まれた上で問診票、同意書にご記入下さい

MRI造影検査を受ける方へ

今回のMRI検査では、病気の有無や病気の性質、範囲などをより正確に評価するため、造影剤(静脈注射)を使用して検査を行う予定です。しかしまれに造影剤の注射で副作用が生じることがあります。造影剤を使うか使わないかを決めるのは、患者様の自由です。以下の項目をお読みになり、説明に納得されましたら、造影検査問診票・同意書に記入をお願いします。

造影剤とは何か

MRI用造影剤は、異なる臓器・組織を異なる色調となるようにする働きがあり、小さな病変や、正常と紛らわしい病変を見つけやすくする薬です。通常、腕の静脈から注射します。注射液の内容は、ガドリニウムという特殊な物質で作られた薬が主で、肝臓の病気の場合には、細かい鉄成分が含まれた薬を使うこともあります。ガドリニウムの薬は、体内にとどまらず腎臓から尿とともに排泄されます。鉄成分を含む薬も肝臓で分解され排泄されます。

副作用について

造影剤を使用すると、まれに副作用が起きることがあります。
アレルギ-体質、造影剤副作用歴のある方は、この確率は高くなります。

1.軽い副作用

吐き気、かゆみ、発疹、咳、くしゃみ、咽頭(のど)違和感、動悸、頭痛などです。
これらは治療を要さないか、1~2回の投薬や注射で回復します。
このような副作用の起こる確率は約100人につき1~2人(1.4%文献)です。

2.重い副作用

呼吸困難、喘息発作、ショック、けいれん、意識障害、血圧低下などです。 このような副作用は、通常は治療が必要で、後遺症が残る可能性があります。そのため、入院や手術が必要なこともあります。 このような副作用の起こる確率は、約1万人につき5人以下(約0.05%以下)です。 病状・体質によっては約100万人に1人の割合(0.0001%)で死亡する場合があります。

3.検査中、造影剤注入の際には熱感を伴うことがありますが一時的なものです。

※造影剤による副作用は検査中に起こることがほとんどです。造影剤注入時や注入後に何か異常を感じられましたら、ためらわずにすぐにお知らせください。近くに看護師もいますので、緊急時はすぐに対応させていただきます。

以上、造影MRI検査の説明です。この説明をお読み頂いた上、何かご不安な点、ご不明な点がありましたら、当院予約センターまたは当日、医師、看護師、放射線技師にご相談下さい。

医療法人徳洲会 羽生総合病院 放射線画像診断科
℡ 048-562-3000 《内線1136》