やりたいことを自由にやらせてもらえる職場
2014年初めに紹介会社経由で当院に入職し、１年ほどが経ちます。わたしの専門である皮膚科は病院の経営上常勤医は必要ない、非常勤で十分であると、総合病院からは歓迎されないケースもあるのが実情です。そんな中、当院の院長は面接したときに、「好きなようにやっていい。間違っていたらやり直せばいい」と言ってくれました。それが入職を決めた理由でした。
実際に勤務してみると、期待以上の環境でした。まず、皮膚科だけでなく、わたしがスキルを生かしたかった形成外科領域も任せていただいています。手術や処置に必要な物品や器具もすぐに揃えて頂き当院では、医師本人の希望を叶えるべく、最大限の努力をしていることを入職後すぐに実感できました。
手術も、前職に比べて数は減りましたが、これまで放置されていたものが多いため重症なものも多く、前職であれば年間1～2件あるかどうかの植皮手術は、当院に来て半年間で2件経験しました。これだけ経験させてもらえる環境は珍しいのではないでしょうか。
本当の地域医療・地域連携を実践
入職後まもなく褥瘡の勉強会を催すと、周辺の介護施設や医療機関などから100名を超える方々が参加してくださいました。院内に用意した会場では席が足りず、会場を公民館に移したくらいです。介護施設に入所中の方の診察の際には、職員の方から毎回「皆野病院に来てくれて本当に助かった」と感謝の言葉もいただきます。また、観光地の長瀞が近いこともあって外傷の治療も多く、形成外科としてのスキルが重宝されています。地域全体で医療に対する理解があるように感じています。
患者さんも、土地柄なのか真面目な方が多く、症状が早めに改善しても患者さん自身の判断で治療を中止することが少なく、わたしに判断のタイミングを求めてくれるため、予後も把握することができています。
なんでも気軽に話せる医局と連携しやすい他職種
医局がコンパクトなこともあり、医師同士の距離感が近く、困ったことがあってもすぐに質問したり相談したりできています。ベテランの先生が多い医局ですが、どの先生もお人柄がいいので働きやすいですね。
他職種との連携も、小規模な病院のため、職員の皆さんからは入職後すぐに覚えてもらえますし、職員間の距離感が近くてコミュニケーションを取りやすいです。職種を問わず、疑問があれば廊下や食堂など、どこでも、すぐに聞いたり聞かれたりということが起こっています。
