全身麻酔(ぜんしんますい)について
大きな手術や、首から上の手術の際に行われます。
点滴から眠る薬を入れ、患者さんに眠っていただきます。
呼吸も止まりますので、人工呼吸しながら、口の中へ管(気管内挿管チューブ)を入れ、のどの奥の気管(きかん)の中まで入れます。
首の前方にあるのが気管で、そのすぐ後ろに食道があります。気管は肺につながり、食道は胃につながっています。
眠った状態で、気管に管を入れますので、まったく苦痛はありません。
この管を通して人工呼吸を行い、同時に麻酔薬(麻酔ガス、吸入麻酔薬)を吸ってもらいます。全身麻酔中は、このガスを吸い続けますので、途中で目が覚めることはありません。
手術中は人工呼吸を続け、患者さんの血圧、脈拍数、体温を調節します。
手術が終わりに近づくと、徐々に麻酔ガスの濃度を下げていきます。
手術終了時に麻酔ガスを止め、人工呼吸を続けながら、患者さんが自分で呼吸し、呼びかけに反応するまで待ちます。十分な呼吸と、反応を確認してから口の管を抜きます。
気管の奥まで管を挿入していたため、手術後軽度の喉の痛みが持続することがありますが、長くても一週間程度で改善します。

脊椎麻酔(せきついますい):下半身麻酔について
手術台の上で、横向きで背中を丸めた状態になっていただきます。背中を消毒した後、注射針を背骨と背骨の間に刺します。痛み止めの麻酔をしながら行いますので、チクリとする程度であまり痛くはありません。
薬が注入されると、まず足が温かくなってきます。続いて、感覚がなくなり、最後に足が動かなくなります。
麻酔が効き始めたところで、仰向けになります。
麻酔の効きを確認して手術が始まります。
血圧が下がりやすい麻酔ですが、点滴内のお薬で対応できます。
手術翌日から一週間の間に、頭痛がおこることがありますが、概ね、一週間で軽減します。
頭痛が一週間を過ぎても改善しないときは、担当医にご相談ください。

硬膜外麻酔(こうまくがいますい):下半身麻酔について
手術台の上で、横向きで背中を丸めた状態になっていただきます。背中を消毒した後、注射針を背骨と背骨の間に刺します。痛み止めの麻酔をしながら行いますので、チクリとする程度であまり痛くはありません。
背中に直径0.5mm程度の細い管(硬膜外カテーテル)を留置します。絆創膏で固定します。
その後、仰向けになっていただきます。
血圧が下がりやすい麻酔ですが、点滴内のお薬で対応できます。
仰向けになった状態でも、この細い管を通じて局所麻酔を入れることができます。
術後病棟に帰った後も、痛みが強い時などに、この管から局所麻酔薬や鎮痛薬を継続して入れることができます。

静脈内鎮静法について
静脈内鎮静法は、緩和精神安定薬を静脈内投与することにより、鎮静状態となり楽な気持ちで手術を受けられる麻酔法です。

星状神経節ブロックについて
星状神経節ブロックは神経ブロック法の一つで、のどの横の神経の節近くに局所麻酔薬を注入し、交感神経を一時的にブロックします。このブロックで、交感神経の作用が弱くなり、血液の流れが良くなるようになります。血液の流れが良くなることで、栄養や酸素が供給され弱った神経を治して痛みも改善していきます。
適応は、非定型顔面神経麻痺、帯状疱疹後神経痛、めまい、不定愁訴(頭痛、頭重感など)などです。


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