手術支援ロボットとは、開腹手術より低侵襲な(身体への負担が少ない)腹腔鏡よりも、さらに複雑で繊細な手技が可能な内視鏡手術支援機器のことです。当院では「ダヴィンチXi」を2022年に導入しました。
産婦人科領域においては、2018年4月に早期子宮体癌および良性子宮疾患に対するロボット支援手術が保険適用となりました。当科では、2024年10月にダヴィンチXiを用いたロボット支援手術を開始。現在、保険診療の適応基準を満たし、200例以上のロボット子宮全摘経験のあるロボット外科学会国内A級ロボット専門医が全例手術に参加しています。
ロボット手術の利点
開腹手術に比べロボット支援手術(腹腔鏡手術を含む)の手術創は、明らかに小さいです。術後の疼痛も少ないことから、患者様の生活の質の向上や社会復帰も早期に可能となります。
ダヴィンチXiサージカルシステムは、腹腔鏡手術よりも、繊細かつ精密な手術が可能です。常に安定した姿勢で手術を行うため、術者(医師)自身の負担も軽減しています。
当科で行うロボット支援手術
ロボット手術の一般的な流れ
費用について
ロボット支援手術は高度な技術を有するものですが、産婦人科領域において手術費用は従来の腹腔鏡手術と同額です(子宮体癌も同様)。
※この他に入院費などが加算されます。詳細は当院の医事課へご相談下さい。
手術のご相談
ロボット支援手術を行うかは外来受診時に患者様と相談の上、決定いたします。決定の際には、当科において、ロボット専門医の意見を交え検討を行います。子宮の大きさ、子宮筋腫の局在によっては腹腔鏡子宮全摘術や開腹手術をお勧めする場合がございます。予めご了承ください。
★ロボット支援手術のご相談をご希望の場合は産婦人科 太田真理子 先生の外来受診をお願いいたします。