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診療科・部門案内

整形外科

概要

整形外科は骨、関節、神経、筋肉など運動器の問題を治療する診療科です。
医学の進歩に伴い整形外科治療の進歩も著しく、特に素材科学の進歩がもたらした手術器材の発展では、整形外科が一番の恩恵を受けているといえるでしょう。
手術だけが主な治療と思われがちですが、患者さんの症状を細かく聴取し必要な検査を高いレベルで行うことが、薬物療法、理学療法、リハビリテーションを生かす基礎でもあります。

具体的な診療対象は

  • 骨折や脱臼などの外傷
  • 腰痛や関節痛などの痛み
  • 変形性関節症や変形性脊椎症など関節や背骨の変形
  • 体力低下や身体能力低下に対するリハビリテーション
  • 骨粗鬆症などの高齢者治療

などです。

日本の高齢化速度は世界一と言われ、それに伴う高齢者の骨粗鬆症、身体能力の低下は大きな社会問題となっています。特に高齢者の骨折は増加の一途をたどっており、私たち整形外科はこれらの問題に対して真摯に向き合っていきたいと思います。

当院の整形外科

当院では骨折などの外傷治療と脊椎疾患の手術治療を多く行っています。
年間手術件数は約500件と多く、県内外からの手術治療依頼も数多く受け入れています。

一般的な骨折の手術であっても先進技術に精通した高度な技術レベルが必要とされますが、経験年数20年以上で新技術の習熟に熱心なベテラン医師が治療に当たっています。

手術内容では高齢者に一番多い、大腿骨近位部骨折(大腿骨転子部骨折、大腿骨頚部骨折)の手術治療を多くこなしており、ガンマネイル手術、人工骨頭置換術をそれぞれ年間100件、80件程度行っています。
高度な技術を要する脊椎手術(頸椎、胸椎、腰椎)も年間100件程度行っており、良好な成績を収めています。

器材の新規更新にも熱心で、本年は3D C-arm 透視器材とカーボン製手術台(総額約7千万円)を導入し、上記手術を高いレベルで行う大きな力となっております。

担当医のご紹介

  • 部長
  • 前田 興範 (マエダ フサノリ)
役職 部長
専門分野 外傷外科・股関節外科
資格・専門医 整形外科専門医
所属学会 日本整形外科学会
日本骨折治療学会
  • 医長
  • 小林 直樹 (コバヤシ ナオキ)
役職 医長
専門分野 脊髄外科・各種神経ブロック(鎮痛療法)
資格・専門医 整形外科専門医
所属学会 日本整形外科学会
  • 医員
  • 嘉数 智亮 (カカズ トモアキ)
役職 医員
専門分野 整形外科全般
資格・専門医 ACLS・ICLS

検査・治療実績

治療実績 ( )は腹腔鏡,胸腔鏡を使用した鏡視下手術症例数です。

( )は腹腔鏡,胸腔鏡を使用した鏡視下手術症例数です。

筋膜、筋、腱、腱鞘

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
腱鞘切開術 ばね指、腱鞘炎など 7
腱縫合 伸筋腱断裂、アキレス腱断裂など 2
腱移行術 伸筋腱断裂など 0

四肢骨

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
骨折観血的手術 四肢の骨折 195
骨内異物(挿入物)除去術 骨折・腱断裂に対する抜釘 30
骨折経皮的鋼線刺入固定術 環指基節骨骨折、第5中手骨骨折など 7

鎖骨

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
骨折観血的手術 鎖骨骨折 7
骨内異物(挿入物)除去術 鎖骨骨折 4
骨折経皮的鋼線刺入固定術 鎖骨骨折 0

関節、靫帯

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
人工骨頭挿入術 肩関節脱臼骨折、大腿骨頚部骨折など 69
人工関節置換術 変形性股関節症、大腿骨頭壊死、変形性膝関節症など 5
関節脱臼非観血的整復術 肘関節脱臼骨折、肩関節脱臼骨折 0
関節内骨折観血的手術 四肢関節骨折 0
靭帯断裂縫合術 膝蓋靱帯部分断裂 0
半月板切除術 半月板断裂 2

四肢切断、離脱、再接合

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
四肢切断術 ガス壊疽、糖尿病壊疽など 17
断端形成術 足指骨開放骨折、糖尿病性壊疽など 0

手足

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
手根管開放手術 手根管症候群 5

脊柱、骨盤

手術・検査名 病名 2022年度 2023年度
脊椎固定術 腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症など 14
椎弓形成手術 頚髄症、頚椎後縦靭帯骨化症 14
椎弓切除術 頚髄症、腰部脊柱管狭窄症など 26
椎間板摘出術 腰椎椎間板ヘルニア 14
脊椎内異物(挿入物)除去術 腰椎圧迫骨折など 6
骨移植術 腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症など 5
脊椎、骨盤骨(軟骨)組織採取術 脊椎転移、脊椎腫瘍など 0