臨床試験センターの紹介
患者さんに安心して
治験・臨床試験に参加いただき、新しい治療を次世代へ
2007年6月、当院で治験を円滑に進めるための部署として「治験センター」が開設されました。
製薬会社が開発した新しい「くすりの候補」を、国(厚生労働省)が「くすり」として認めるためには、健康な人や患者さんのご協力をいただいて、有効性や安全性を調べなければなりません。そのためのヒトを対象にした試験(臨床試験)が『治験』です。
治験に参加していただく患者さんの権利や安全を守りつつ、科学的で正確な「くすり」の情報を得るために、病院内で治験実施のサポートをするのが治験センターで働く治験コーディネーター(CRC)の重要な役割です。また、治験だけではなく、新しい治療に関する「臨床試験」のサポートも行っている実情から、2018年5月の新病院移転を期に、部署名を「臨床試験センター」へ変更しました。
もし、担当の医師から「治験(臨床試験)に参加しませんか」といわれたら、あなたはどうしますか?治験や臨床試験への参加はあなたの自由意思できめていただきますが、わからない点、不安な点などがあればCRCが必ずご相談をお受けしますので、なんでもお訊きになってください。
新しい「くすり」や治療法を、次世代への「贈り物」とするために。
みなさんの治験・臨床試験へのご理解とご協力をお願い致します。
業務案内
業務案内の前に・・・
治験コーディネーター(CRC)とは?
治験の実施に携わる院内のスタッフのことです。具体的には、薬剤師、看護師、臨床検査技師などが以下のような業務を行います。
- 患者さんへのインフォームドコンセント補助
- 治験に参加される患者さんのスケジュール管理やケア(精神的ケア、相談相手)
- 薬剤部門や検査部門、治験担当医師など、治験(臨床試験)に携わるチーム内の調整
- 症例報告書の作成支援 など
資格取得者一覧
資格 | 人数 |
---|---|
日本臨床薬理学会認定CRC | 1名 |
よくある質問
Q1. 治験には誰でも参加できますか?
- 誰でもが参加できるわけではありません
- 治験には一定の基準が設けられており医師の判断により、参加出来ない場合があります
Q2. 治験に参加すると何かメリットはありますか?
- 通常の治療より詳しい検査、綿密な治療を受けることができます
- 治験薬代や関連する検査が無料になることが多いです
- 新しい薬を世に送り出すためのボランティアとして、社会に貢献できます
Q3. 治験に参加すると何かデメリットはありますか?
- 治験期間中の通院回数や検査が多くなる場合があります
- 期間中はアルコールを控えるなどの制限や治療の記録をつけていただくことがあります
- 必ずしも全ての患者さまに有効であるとは限りません
- まれに医師が予測しない副作用を引き起こす可能性があります
Q4. お世話になっている医師に言われましたが、断っても良いのですか?
- 治験への参加はあくまでも個人の「自由意思」によるものです
- 参加中に自分の意思で中止を申し出ることも可能です
- 参加を断っても、これからの治療に影響を受けるようなことはありません
Q5. 詳しい説明は受けられますか?
- 担当医師や治験コーディネーターが、文書などを用いて、治験の内容を十分にご理解いただけるように説明いたします
Q6. 治験は安全ですか?
- 治験薬は他の薬と同様、副作用がないとはいえません
- すでに海外で使用されている薬が多く、安全性は調べられています
- 治験では通常の治療より多くの診察や検査を行い、副作用などの早期発見と対処に努めています
Q7. 副作用が出たらどうするのですか?その治療費はどうなりますか?
- 治験に参加して「おかしいな?」と感じたら、すぐに担当医や治験コーディネーターに連絡をしてください
- 詳しい検査や治療を受けることになります。その場合の費用は製薬会社が負担します。
- 担当医師が副作用とみなした場合、治療や追加検査が必要な場合も製薬会社がその費用を負担します
臨床試験センターに入職希望される方へ
新しい「くすり」や治療法を、いち早く患者様へお届けするために一緒に働きませんか?
当院は徳洲会グループの病院であり、グループ病院で構成された臨床試験部会や株式会社未来医療研究センターとの連携により、日々の業務改善や教育・研修をおこなっております。新しい「くすり」や治療法を、いち早く患者様へお届けするために、全国の仲間と一緒に働きませんか?
徳洲会臨床試験部会:https://cs.tokushukai.or.jp/
学会発表
学会名:第10回CRCと臨床試験のあり方を考える会議
開催年月日:2010年10月1日~3日
開催地 | 大分県別府市 |
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演題 | 治験実施が日常診療の改善につながった事例 |
発表者 | 関根 博 |
学会名:第11回CRCと臨床試験のあり方を考える会議
開催年月日:2011年9月24日~25日
開催地 | 岡山県岡山市 |
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演題 | CRC業務におけるインシデント事例とその対策 |
発表者 | 大谷 紀恵 |
学会名:第16回CRCと臨床試験のあり方を考える会議
開催年月日:2016年9月18日~19日
開催地 | 埼玉県さいたま市 |
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演題 | 徳洲会グループ病院の治験業務における逸脱事例収集・情報共有に関する取組み |
発表者 | 関根 博 |
治験依頼者へ
まずは、当院臨床試験センターまでお問い合わせください。
- 連絡先:羽生総合病院 臨床試験センター
- 電話/FAXから:048-562-6665(直通)
メールから:メールフォーム
当院で受託する治験は、未来医療研究センターが運営する 徳洲会グループ共同治験審査委員会で審議しています。下記ホームページで治験受託の流れや申込様式フォーム、IRB-SOP等がご覧になれます。
未来医療研究センター 治験・臨床研究・調査案件はこちらへ
人を対象とする生命科学・医学系研究に関する情報公開
当院で実施している臨床研究(人を対象とする生命科学・医学系研究)のうち、研究対象者様毎に同意を頂かない研究について、その研究情報を公開しています。こちらよりご確認ください。