緩和ケア病棟とは?
がんに伴う身体の痛みや心の痛みなど、患者さまが抱えるさまざまな苦痛症状をできる限り和らげ、患者さまやご家族がともに大切な時間を自分らしく過ごすことを目指す病棟です。
基本方針
1)お身体や心の痛みの緩和に努めていきます
2)患者さまがその人らしく過ごせるよう、想いを聴いていくことを大切にしていきます
3)治療や療養の方法について、患者さまやご家族さまと十分に話し合い、進めていきます
4)多職種によるチームアプローチで支えていきます
入院の対象となる方
- 原則的には患者さまとご家族が病名、症状を理解されていること
- 悪性腫瘍に対する積極的な治療を終えた、または希望されないこと
- 症状緩和のための入院であること
※介護者の休息のための短期入院(2週間以内)もご相談ください
※ご相談・お問い合わせにつきましては、現在の主治医より「診療情報提供書」をご作成していただき、当院総合受付までお申し出ください
※基準に基づき、入棟判定会議を行い、緩和ケア病棟への入棟を判断させていただきます。
退院の対象となる方
- 患者さままたはご家族が退院をご希望されるとき
- 症状が安定したとき
- 在宅ケアが可能と判断されたとき
- 悪性腫瘍の縮小あるいは治癒を目的とした治療を希望されたとき
- 当院で対応困難な併存疾患に対する治療を優先する必要があるとき
入院をご遠慮頂く場合
- 心電図モニターや人工呼吸器の装着・人工透析による管理を要する場合
- 症状緩和目的以外の放射線治療を希望される場合
- 免疫療法・手術療法・がん薬物療法を悪性腫瘍縮小目的に希望される場合
- 無断外出・外泊および徘徊が認められる場合
- 暴力行為が認められる場合
- 重度の精神科疾患(認知症や統合失調症、うつ病など)や内分泌疾患(重度の糖尿病など)、神経内科疾患(脳梗塞など)、自己免疫疾患(関節リウマチなど)で専門医の支援が必要とされる場合
病棟見学について
緩和ケア病棟の見学をご希望される場合は、総合受付までお申し出ください。
日程を調整し、当方のスタッフが皆さまをご案内いたします。
急な見学や、スタッフの許可なく見学することは、ご遠慮いただいております。
緩和ケア病棟と設備のご案内について
病室:14床
・特別個室:1床(10,000円+税/日) トイレ・テレビ(無料)・冷蔵庫(無料)・キッチン・浴室
・無料個室:13床 トイレ・テレビ(有料)・冷蔵庫(有料)
入院費は定額制で、高額医療費の対象となります。手続きをすることで自己負担額を超えた分は戻ります。お持ちの健康保険の種類によって請求額は異なります。詳しくは医事課にお尋ねください。
(食事代は自費となります)
入院登録のための家族面談について
ご持参いただくもの:保険証、診療情報提供書等資料
患者さま御本人が直接いらしていただいても結構ですが、投薬等の診療を行うことはできません。
相談となりますので、保険診療ではありません。5,000+税円かかります。ご了承ください。
入棟までの流れについて
季節の行事・ひだまりカフェについて
毎月、入院されている患者さまとご家族さまを対象に、日々を楽しく、豊かに過ごして頂けるように年間を通してさまざまなイベントを予定し、交流の場を設けております。お身体だけではなく、こころのケアも大切に、患者さまとご家族さまの皆さまに参加していただき、笑顔がたえない、充実した生活をしていただく緩和ケアを目指しております。
4月:お花見 7月:七夕 8月:夏祭り・花火観賞 10月:お月見 12月:クリスマス会
2月:節分
毎月:ひだまりカフェ(お茶会)
緩和ケア病棟スタッフ紹介
緩和ケア認定看護師:茂木 香住 スタッフ10名
- その他
- 当院には常勤の麻酔科医と放射線治療医が在籍しております。
患者様の状態によって必要に応じて、疼痛に対し神経ブロック注射や放射線の緩和照射を行うことができます。
- お問い合わせ
- 地域医療サポートセンター:048-562-3000